第三章 遠吠えは闇に木霊する
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KOMPAS ※1の伝えるところによれば、来る4月9日に投票日を迎える今回のPEMILU ※2で、DPR ※3の立候補者はその選挙活動のために平均で1M ※4の資金を必要とすることが判明した。この内訳は街頭の巨大看板の設置費、新聞への広告掲載料、ポスターの印刷代、支持者に配られるTシャツの制作費、選挙区で行われる様々な社会活動に要する資金、支援団体の調整役に支払われる人件費などであると言う。インドネシアの所得や物価から考えれば破格と言えるこの先行投資を回収しようと、議員になった候補者たちが躍起になって向こう5年を駆けずり回るのは火を見るよりも明らかである。あるいは議員になった暁にはその投資を十分に上回る利益が約束されているからこそリスクを抱えても立候補するのかも知れないが、いずれにせよ近年の癒着や汚職を撤廃しようとするインドネシア社会の取り組みに対してこのような多額の資金を要する選挙システムそのものが矛盾している。わずか一握りの金持ちによるお祭り騒ぎにならないように、また次の政治腐敗の根を断ち切る為にもこのような選挙活動の在り方そのものを見直さなければならない。
※1 インドネシアの知識人向けの全国紙で世論への影響力が大きい。
※2 PEMILUはPemilihian Umumの略で総選挙のこと。
※3 DPRはDewan Perwakilan Daerahの略で国民議会、国会のことを指す。
※4 1Mとは1 Miliar、つまり1,000,000,000ルピアのことで、現在の為替レートで日本円に換算するとおよそ8,500,000円。
※1 インドネシアの知識人向けの全国紙で世論への影響力が大きい。
※2 PEMILUはPemilihian Umumの略で総選挙のこと。
※3 DPRはDewan Perwakilan Daerahの略で国民議会、国会のことを指す。
※4 1Mとは1 Miliar、つまり1,000,000,000ルピアのことで、現在の為替レートで日本円に換算するとおよそ8,500,000円。
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