第三章 遠吠えは闇に木霊する
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「今日は金環日食らしいよ」「ふぅ~ん」と言った程度で始まった朝。観察用グラスを手にして今か今かと待ちわびる各地の子供の様子を映しだすテレビの中継にもどこか上の空。それにしても既に日が昇っているというのに嫌に暗い。いや、暗くはないが「あかるくらい」といった妙な感じ。晴れるか曇るかはっきりせい。洗濯機を回すかどうかを決めかねる。朝食支度を終えた食卓には新緑の紅葉の合間を抜け落ちる木漏れ日がユラユラと半月形。半月系?「あれ、これって金環日食のせい」「おっ、おおぉ~!!」それから沸き立つことしばらく。その盛り上がりは他の人とまったく同じ。意外と侮れぬ天体ショーとミーハー精神に驚く。
PR
この記事にコメントする