第三章 遠吠えは闇に木霊する
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埼玉県の川越で生まれたビール。COEDOは小江戸で、アルコール度数は5.5%。栓を抜くと甘いアロマホップの香りが広がる。澄み切ったブロンズ色は目に鮮やかで、炭酸は適度だが、泡の肌理はやや粗い。飲み口は甘く、徐々に心地よい苦味が口の中に広がり、やがて舌先だけにその痕跡を残していく。冷やしすぎるとその奥行きが見えないが、ゆっくりと味わうことで、時間の経過と共にその広がりを感じられる。誰かとじっくり語る傍らにありたいビールだ。どれほど景気が上向いているか知らないが、普段は発泡酒を強いられる庶民の懐には300円近い値段はやっぱり厳しい。
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