第三章 遠吠えは闇に木霊する
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地鳴りに驚き目覚めてみれば外は砂礫の雨が降る。ムラピ山麓みな白色に粉雪ならぬ火山灰。慌てて山降り避難をすれば積もった灰で交通事故。安全、安全、まだ安全、気が付きゃすぐそこ退去令。どこへ逃げれば良いのか分からず、出たは良いけど行く当てあらず。牙を剥きだす自然の脅威、伸されて分かる他人の好意。吼えるムラピに術なき人々。家畜や作物、置き去りにして、生きねばならぬは人の性。
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