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第三章 遠吠えは闇に木霊する
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肉球って英語でなんて言うか考えてみた。
もしかして meat ball?
 PLN (Perusahaan Listrik Negara) ことインドネシア国有電力会社に電気の供給を止められてしまいました。ちょっとした行き違い?から3ヶ月間電気代を滞納した挙句の果ての出来事でした。
 先日、電力会社職員を自認する人相のあまり芳しくない男2人が突然やってきて、電気メーターの番号を確認したいと言うので不用意にも門の鍵を開けて敷地に招き入れてしまいました。しかし彼らの本当の姿は泣く子も黙るパニッシャー。電気代を滞納する不埒な輩の家々を回ってはペンチ一線、電線をぶった切っては電源の供給を断ち、電気メーターごとごっそり持ち帰ってしまうという何ともマッチョなお方たち。電気がなけりゃこちとら水も使えやしないと自分の落ち度も棚に上げてあの手この手で抵抗するも、彼らは決して耳を貸そうとはしない。おまけに電気メーターを取られたら最後、支払いを済ませても一週間は再開の目処が立たないらしく、それでは死ねとおっしゃるのかと恥も外聞もなく、文法もイントネーションもなくこちらも必死に食い下がる。彼らの頑な態度に、こんなに任務に忠実な労働者がこの国にもいたのかと驚く反面、あるいは耳まで筋肉?との疑念まで生じ、格闘すること数十分。結局、電気メーターは据え置きで支払い完了までは電気の供給をストップするという妥協案で落ち着くことになりました。
 電気の供給が再開するまでの丸2日間、電気のない生活を送ってみて気が付くことは、いかに現代生活の多くが電気の恩恵に依存して成り立っているかということ。さいわい飲み水だけは確保できたものの、それ以外の生活用水は折りよくやってきた土砂降りの雨水をバケツに溜め、食器洗いやトイレを流すのはもちろん、頭や体を洗うのまでもそれでまかない、日が暮れれば蛍の光冴える暗闇に蝋燭を灯して心細げに次の朝日の訪れを待ち望むような生活。これはちょっとしたサバイバルです。都会の田舎に育った電脳派もやしっ子としてはたった2日間とはいえコテンパに打ちのめされました。
 全ての道は電気に通ず。デンコ曰く「電気を大切にネ!」。我思う「電気の支払いは期限内にネ!」と。
 来月9日の投票日に向けて選挙活動がいよいよ本格化。こちらのキャンペーンは程度の差こそあれ、各政党・候補者の支持者たちがバイク数十台で群れを成し、単管マフラーから繰り出される爆音と共に、後部シートに勇ましく立つ若者がドデカイ政党の旗を縦横無尽に振り回しては市街地を暴走するという、世紀末覇者が現れるアニメの世界顔負けの様相を呈している。一般の交通を好き勝手に遮断し、蛇行運転・のろのろ運転よろしく、超法規的に我が物顔で往来を走ってまわるぐらいならまだまし、他政党の支持者と鉢合わせして暴動にでも発展しようものなら、一般人もどんなとばっちりを被るかわかりゃしない。ジョグジャは比較的穏やかな方だけど、やはり気を付けるに越したことはなさそう。君子は危うきに近寄らずってね。
 久々にテンプレートを作ってみました。これと言った特徴もありませんが、案外こんなものの方が使いやすかったりするのではないかと。
 久しぶりにチェックしたブログにはデカデカとバナー広告が。よく読めば「広告は3ヶ月以上更新のないブログに表示」とのこと。なるほどね。優に3ヶ月は超えとりますな。これではイカンと思い、早速何かを書かねばとも思ったのですが…、思い付かない。でもとにもかくにもこの書き込みでしばらくはまたバナーから解放されるので良しとしましょう。
 ガルーダインドネシア航空がクアラルンプール、シンガポール両路線の就航を取り止めて以来、ジョグジャカルタのアディスチプト空港は国際線の発着便を一切持たない国際空港となってしまいました。けれども格安航空券を武器に目覚しい勢いで東南アジア全域に路線を拡大するエアアジアが1月末からクアラルンプール便の運航をはじめ、また少し遅れて同路線にマレーシア航空も参入したことで、アディスチプト空港は久しぶりに名実共に国際空港の立場を回復することができました。シティターミナルとして発展を続けるこの空港がインドネシア内外からジョグジャを訪れる人々の窓口として広く認知され、これから先も多くの人々に利用されることを期待したいです。
 度重なる遅延の末にようやく今日からジョグジャカルタに新しい路線バス網トランス・ジョグジャが御目見した。既存の路線バスとは異なってトランス・ジョグジャの全車両にはエアコンが完備されており、サウナ顔負けの蒸し暑い鉄の箱の中で汗をダラダラ垂らしながら移動した日々ともこれでオサラバである。また乗客には専用のバス停での乗降が義務付けられるようになり、これまでのように道端で手をあげてタクシーのようにバスを拾ったり、走行中の運転手に降車の意思を告げて路線上の好きな場所でバスを止めることはもはやできないが、急停車を繰り返すバスを起因とする事故の軽減や渋滞の緩和には少なからず貢献してくれることだろう。更にアディスチプト空港やプランバナン寺院、市内観光の中心であるマリオボロ通りや中心部からやや離れた銀細工で知られるコタ・グデなどを繋ぐ路線網はジョグジャを訪れる観光客にとって使い勝手の良いものであるし、一律3千ルピアという価格設定も比較的お手頃と言える。当初予定していたよりもかなりずれ込んでの始業となったが、安価で快適、かつ安全な交通機関として社会に浸透していくことを期待する。
 深夜0時過ぎ、中国暦(イムレック)の新年を迎えて花火や爆竹の音が市街地からムラピ山の裾野まで響き渡る。この日、香煙立ち籠める寺院の中で熱心に祈りを捧げる参拝客の姿や、境内で催される獅子舞や龍灯舞を食い入るように見詰める親子の様子など、インドネシア各地の模様がメディアを通して報じられた。スラバヤやポンティアナックのように中華系インドネシア人が多く居住する都市はもちろんのこと、ここジョグジャでも市内に二つある寺院周辺をはじめとして、大きなショッピングモールでも数週間前からイムレック・フェアが開催され、赤を基調としたチャイナ服や注連飾、縁起物の菓子などをあつかう特設売り場が設置されて賑わいを見せている。新年にはアンパオと呼ばれる紅色の小さな封筒にお金を入れて大人から子供へ、あるいは裕福な者から恵まれない者へ手渡す習慣があり、中華系が営む大商店の前にはこの機会を逃すまいと集まった人々の群れが押し合い圧し合いしながら、そのお年玉を巡って厳しい奪い合いを繰り広げる。それはもう爆竹の音さながらの凄まじさである。
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