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第三章 遠吠えは闇に木霊する
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自己相似的でありながら、少しだけ異なる構造を持つ社会単位が無数にくっつき、より大きな相似的な社会組織を形成していくこと。そうやって形成された社会。

 暑い、汚い、危ないと言った既存の市バスが持つネガティブなイメージを払拭すべく登場した都市型のバス・サービス、トランス・ジョグジャが営業を開始してから3年半が経過した。数年振りにアディスチプト空港からマリオボロ通りまでをこの交通手段を使って移動してみる。普段から目にすることはあっても乗る機会は少ないトランス・ジョグジャに久し振りに乗車してみると、3年半という月日がこれほどまでに長きものだったのかと思えるほどに車内はくたびれている。いや、露骨におんぼろだ。乗降口の戸は開閉の度にぎこちなく軋み、車体が上下すると走行中にも関わらずじわじわと開いてくる。固定金具の緩んだプラスチック製のシートはがたつき、所々で大きくひび割れていて、それと知らずに腰掛けて服など引っ掛けようものなら、席を立つ際にビリッとやってしまいそうだ。以前はインドネシア語と英語で流されていた車内アナウンスは、いつの間にやら運転手好みの歌謡曲のメドレーへと代わり、押し付けがましく狭い密室の中を流れている。冷房完備のはずの車内は強い陽射しが照りつける車外よりは涼しくなく、エアコンを前提とした嵌め殺しの窓がかえって仇となって外の空気も入って来やしない。綺麗、安全、快適を売りにしたトランス・ジョグジャではあったが、今では悪名高き市バスとほとんど変わらぬ有様である。営業開始からたったの3年半でここまで設備を劣化させるのはある意味凄いことのようにも思えるけれど、日本から購入した中古の電車がインドネシアで運行を始めると、数年も経たない内に激しく老朽化する事実を考えると、その事自体は驚くには値しないのかもしれない。ただ何事につけても維持・管理が本当に下手な人々なのだなと思いはするのだけれど。維持・管理を担う運営者側の問題に加えて、自分たちの快適さのみを主張して批判ばかりを重ねる割には他の利用者のことを気に掛けようとはせず、公共の設備に対する責任を決して負おうとはしない利用者の存在が事態をさらに悪化させているのも確かである。問題は常に運営者側にも利用者側にもある。いずれにせよ、市民生活や観光客の足として定着しつつあり、市バスにはない利便性を備えるトランス・ジョグジャだけに、維持・管理にはもっと気を配ってこれから活躍していって欲しいと願う。
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